下記の項目をクリックして頂けますと、各項目の説明を見ることができます。
中学生になるとたくさんの教科プリントが配られるようになります。
効率よく確実に教科プリントが保管できることは中学生の大切な生活技術となります。
宿題や明日の持ち物も、小学校のように帰りの会でまとめて確認してはもらえませんから、自分で覚えて帰る工夫が必要です。
講演スライドを参考に、 子どもたちの練習をサポートしてください。
2006年から子どもたちに提供してきたペック宿題帳を無料でダウンロード できるようにしました。
お子さんに合わせて改変して活用してください。
宿題帳や講演内容の知的所有権はペック研究所吉田友子に帰属しますが、わが子や担当生徒のための利用は自由です。
学年全体としての活用も自由です。ご活用後にご意見・ご感想をお寄せいただければ幸いです。
自閉症スペクトラムの子どもたちは、好きなことはトコトンやり抜く長所をもつ反面、途中でやめられずに困ることがよくあります。
また自分の実力把握(自己理解)やプランニングの不得手から、実行可能な予定を立てることに著しい不得手がみられることもあります。
与えられた課題を期限内に完了し、なおかつ健康的な生活リズムを維持することは、成人期の安定した社会参加のうえで重要な技術です。
定期試験のある中学生になるとスケジュール管理の練習が必要になります。でも、その内容はまだごく限られたもので、塾や予備校という枠組みもプランニングの苦手を補ってくれます。
スケジュールの自己管理の練習の必要性が増し、練習もしやすいのは大学生です。学校や学部によっては流れに身を任せていても進級・卒業ができてしまいますが、学生相談室等での定期相談を自己支援技術の練習の場としても活用できれば、技術の向上とともに自分の生活は自分で管理できるという感覚を育むことができます。
まずは「ペック生活記録と計画」(「千代田クリニック生活記録」に改変)の記入表を活用して自分の毎日の生活を観察してみることから始めましょう。個々人に合わせて記入表を改変し有効活用して頂くためにWord版を無料公開しました。学生相談室や診察室でのカウンセリングにもご活用ください。講義スライドもご参照ください。
記入表や講義内容の知的所有権はペック研究所吉田友子に帰属しますが、わが子や担当生徒・担当学生のための利用は自由です。
定期試験1週間前に生徒全員に配布するなど、学校全体としての活用も自由です。活用後にご意見・ご感想をお寄せ頂ければ幸いです。
追記:
千代田クリニック では大学生の相談が多く、また早朝深夜勤アルバイトのかたも増えました。
遠慮なく実情を共有していただくために、24時間版の生活記録を追加しました。
まずは自分の統計をとることから始めましょう。
主治医・担当心理士・学生相談担当者・生活支援担当者などの専門家に、現在の生活を事実そのままに知らせることができれば、もう最初の一歩は踏み出せたことになります。
あなたの担当者はあなたを叱ったり告げ口する人たちでなく、一緒に対策を考えるチーム・メンバーです。
生活記録は、相談担当者にとっては相談時間の有効活用(生活把握の時間短縮)や、話の糸口をみつける役にも立つことでしょう。
(ただし毎週 -すくなくとも隔週- の相談頻度でないと、生活記録を臨床活用することは難しいかもしれません)
「あなたがあなたであるためにー自分らしく生きるための自閉スペクトラム・ガイド」(中央法規出版、p111、吉田友子イラスト、2024)の挿絵として作成。
活用の際は、出典を明記してください。
補注部分はウィング先生に監修していただくことができないので、千代田クリニック通院中の方たちと佐々木康栄先生(よこはま発達グループ)からご意見をいただき完成させました。
その中で、「傘を忘れないために、畳んだらすぐカバンに入れる」というアドバイスが文章ではイメージできないとご指摘をいただき、この挿絵を作成しました。
傘を忘れないようにと気を張って暮らすよりも、傘のことは一旦忘れるけれど置き忘れない工夫がいいと思います。
「あなたがあなたであるためにー自分らしく生きるための自閉スペクトラム・ガイド」では
注意困難対策:原則2「忘れるけど、困らない」をめざそう を提案しています。