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自閉スペクトラムの本人向け勉強会のテキストをもとに、ローナ・ウィング先生に丁寧な監修をいただき、本書は完成しました。

 

20年近い時間が経過しても、本書が臨床の場で多く活用していただいていることを受け、WHOの名称変更・我が国の法改正・著者自身の新たな臨床経験と矛盾のない内容にリニューアルしたのが、補注新装版です。

学童期から大学生・成人までのご本人やサポーターの皆さまのお役に立つことを願っています。

英語版も英国・米国で出版されています。

 

日本国内で購入することも可能。

ウィング先生監修者の言葉より「本書はアスペルガー症候群をもつ中高生にとって(あるいはどんな年齢のおとなにとっても)良い手引きとなるだけでなく心の支えと慰めをも与えることでしょう」

 

トニー・アトウッド先生私信より(掲載許可済み)「アスペルガー症候群をもつ人やその家族にこの本をぜひお勧めしたいです」

自閉スペクトラムの本人たちが、自分について知ることで自分を助ける技術を学び、自分に必要なことを胸を張って周囲に求め、自分と周囲との違いは優劣ではなく少数派・多数派だと実感してほしいと願って、本書を執筆しました。

本人への説明文作成の手順・文例なども多く掲載しています。

 

増補版では、こうした大学での臨床実践を踏まえて、子ども時代・青年時代の自閉スペクトラムの人たちを支援する人たちに向けて執筆しました。

子どもを支援する大人だけでなく、大学生たちを支援する大人にも手に取っていただければ幸いです。 

 

知的な困難がない幼児期の自閉スペクトラム症の子どもたちはもっともわかりやすく自閉的特徴を示していると考えられます。

彼らについて学ぶことは、知的困難がある自閉スペクトラム症の子育て・保育にも、成人期の支援にも役立つことでしょう。

英語版も英国・米国で販売されています。

 

日本国内で購入することも可能。

「本書は知的なレベルが境界・平均・平均以上のASDの子どもの親向けに書かれていますが、内容の多くは知的に低い〜極めて低い子どもにも当てはまります。また本書は専門家の必読書でもあります。本書によって専門家は親が直面している困難への理解を深めることができるでしょう。

…第3章の最後で、著者は親の感情とニーズに向き合っています。ここでは、親と家族全体に自閉症が与える影響について著者の共感と深い洞察が鮮明に示されています。(ローナ・ウィング先生、英語版前書きより)」 

 



自閉症の人のライフサポート TEACCHプログラムに学ぶ

梅永雄二編著

福村出版 2001

 

第2章「自閉症とは」第3章「自閉症と医療」を執筆。我が国の書籍で初めて自閉症の子ども自身への情報提供の重要性に言及。

高機能自閉症・アスペルガー症候群入門

内山登紀夫・水野薫・吉田友子編

中央法規 2002

 

「情報提供的アプローチ」を執筆

自閉症スペクトル

親と専門家のためのガイドブック

ローナ・ウィング著 久保絋章・佐々木正美・清水康夫監訳

東京書籍 1998

 

ウィング先生の代表的著書、「障害の三つ組」などの翻訳を分担